予防接種とは
毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を、前もって投与しておくことにより、その病気に罹りにくくすることを予防接種といい、投与するものをワクチンと呼びます。
予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められています。
特に、生後2か月から予防接種を受け始めることは、お母さんからもらった免疫が減っていくときに、赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日せき、細菌性髄膜炎など)から赤ちゃんを守るためにとても大切です。
当院の予防接種で大切にしていること
生後2ヶ月のワクチンデビューからお受けいただくことができます。接種前に看護師(保健師)がしっかりと説明し、ワクチンへの疑問や不安を解消できるように心がけております。
乳幼児健診と同様にお部屋から診察室までを分けているので、他の患者様を気にすることなくお受けいただくことができます。
また、時間帯も平日、土曜日問わず午前と午後に枠を設けておりますので、平日は参加できない保護者の方も是非土曜日を利用して一緒にご来院ください。
ワクチン接種をご希望の方は、Web予約が可能となっておりますが、ご希望のワクチン内容を、WEB予約の「連絡事項」にご記載ください。
予防接種のスケジュール
定期接種
- インフルエンザ菌b型(ヒブ)
- 生後2か月~4か月の間に3回、12~17か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ27~56日(4~8週)、3回目から4回目は7~13か月あける - 肺炎球菌(PCV13)
- 生後2か月~4か月の間に3回、12~15か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ27日(4週)以上、3回目から4回目は60日(2か月)以上あける - B型肝炎
- 生後2か月、3か月、7~8か月の合計3回接種
1回目から2回目は27日(4週)以上、1回目から3回目は139日(20週)以上あける - ロタウイルス
- 生後6週から接種可能(1回目は8週~15週未満を推奨)
- 1価(ロタリックス)
生後2か月~3か月の間に2回接種
1回目から2回目は4週以上あける - 5価(ロタテック)
生後2か月~4か月の間に3回接種
1~3回目はそれぞれ4週以上あける
- 1価(ロタリックス)
- 5種混合(DPT‐IPV‐Hib)
- 2024年4月から百日咳や破傷風、ジフテリア、ポリオを予防する4種混合ワクチンにHIbワクチンが追加され、5種混合ワクチンの接種が承認されました
生後2か月~11か月の間に3回、標準的には12~18か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ20~56日(3~8週)、3回目から4回目は6か月以上あける
※原則、2024年4月から初回接種される方が対象 - 4種混合(DPT-IPV)
- 生後2か月~11か月の間に3回、標準的には12~18か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ20~56日(3~8週)、3回目から4回目は6か月以上あける - 3種混合(DPT)
- 生後2か月~11か月の間に3回、標準的には12~18か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ20~56日(3~8週)、3回目から4回目は6か月以上あける - 2種混合
- 11歳から12歳に達するまでに1回接種
- ポリオ(IPV)
- 生後2か月~11か月の間に3回、標準的には12~18か月の間に4回目接種
1~3回目はそれぞれ20~56日(3~8週)、3回目から4回目は6か月以上あける - BCG
- 12か月未満に1回接種
標準的には5~8か月未満に接種 - 麻疹・風疹混合(MR)
- 1歳以上2歳未満に1回、5歳以上7歳未満に2回目接種
- 水痘
- 生後12~15か月に1回、1回目から6~12か月あけて2回目接種
- 日本脳炎
- 3歳で2回、4歳で3回目、9歳で4回目接種
1回目から2回目は6~28日(1~4週)、2回目から3回目は1年あける - ヒトパピローマウイルス(HPV)
- 中学1年生女子が対象で3回接種
- 2価(サーバリックス)
1回目から2回目は1か月、1回目から3回目は6か月あける - 4価(ガーダシル)
1回目から2回目は2か月、1回目から3回目は6か月あける
- 2価(サーバリックス)
健康保険での接種
- B型肝炎
(母子感染予防のためのワクチン) - 生直後に1回、生後1か月で2回目、生後6か月で3回目接種
任意接種
- 3種混合(DPT)
(学童期以降の百日咳予防目的) - 定期接種に追加で2回接種
5歳以上7歳未満に5回目、11歳~12歳に6回目接種 4回目(定期接種)から5回目は6か月以上あける - ポリオ(IPV)
(学童期以降のポリオ予防目的) - 定期接種に追加で1回接種
5歳以上7歳未満に5回目接種 - おたふくかぜ
- 1歳以上に1回目、年長〜小学校入学前に2回目接種
【接種費用】5,500円(税込) - インフルエンザ
- 13歳までは毎年10・11月などに2回接種、13歳以上は1回接種
1回目と2回目は4週(2~4週)あける
任意接種(海外渡航)
- A型肝炎
- 1歳以上4週の間隔をあけて2回接種。2回目から24週後に3回目接種
- 髄膜炎菌
- 2歳以上55歳未満に1回接種
- 狂犬病
- 4週間隔で2回接種。2回目から6~12ヶ月後に3回目接種
詳細につきましては、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールを御覧ください。