子ども療養支援士ってなに・・・?
子どもたちにとって病院は「ちょっと嫌なこと」「ちょっと怖そうなこと」がいっぱいです。
それだけでなく、痛みや苦痛を伴う検査や処置をされることもあり、子どもたちが不安や恐怖を感じてしまう要素がたくさんあります。
子ども療養支援士は子どもたちが病院で感じる「怖い!」「痛い!」という気持ちを少しでも小さくして、「頑張った!」「できた!」という前向きな気持ちで医療体験を乗り越えていってもらえるよう、お手伝いさせていただきます。
子ども療養支援士(Child Care Staff:CCS)
北米のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)、英国のホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)にならい、子どもの人権に配慮した小児医療の実現に向け、療養生活を送る子どもの“心のケア”を担う専門職です。
平成23年12月に「子ども療養支援協会」が設立され、現在は全国で39名が子ども療養支援士に認定されています。
こども病院や大学病院、総合病院など子どもが入院をしている病院で活動をしているので、クリニックにCCSがいるのは全国でも当院だけです!
子ども療養支援士の主な役割と活動内容
医療体験への心の準備(プレパレーション)
初めてのことに挑戦するときや予想もしていなかった事態に直面したとき、人だれでも緊張や不安を感じます。子どもにとっても「これから何が起こるのかわかならい」という状況はとても怖いので、いつ何が起こるのかを知り、そのときに自分がどのように乗り越えるのかを事前に考えておくことで、不安や恐怖が軽減されます。
検査や処置の前に実際の医療器具やお人形・写真などを使って、これから起こることを事前にお子さんに伝え、その子の気持ちを受け止めながら、子どもが医療体験に前向きに取り組めるようお手伝いします。
苦痛を伴う検査・処置中の精神的サポート(ディストラクション)
痛み・苦痛・恐怖・緊張を感じやすい検査や処置にCCSも同席し、お子さんができるだけリラックスしながら納得して臨めるよう、遊びなどを用いてお手伝いします。
その他にも「子どもに病気や治療、内服のことをどうやって伝えたらよいかわからない」「きょうだいのケアまで十分行き届かない」などお家の方が抱える様々なお悩みも一緒に考えさせていただきます。ぜひお気軽にお声がけください!